『アニメーションの女王たち』

晴れ。

夕方からZoom会議のため昼から職場で仕事。Microsoft Edgeウィジェットが鬱陶しいのでアンインストールしようとしたらグレーアウトしてできない仕様になっているのは前からだっけ?コマンドプロンプトを立ち上げて管理者権限でアンスコできるようだが、またいずれ。

ナサリア・ホルト『アニメーションの女王たち』(2021)。作品のクレジットに名前こそ挙がらないものの、実に多くの女性たちがディズニーアニメーション制作に様々なレベルで携わっていたことを明らかにする好著。ハクスリーが脚本を書いていたのは浅学のため知らなかった。

当初、『ふしぎの国のアリス』の脚本を手掛けたのは、1932年の代表作『すばらしい新世界』で知られる作家、オルダス・ハクスリーだった。ウォルトがハクスリーを雇ったのは、そのディストピア思想のためではなく、彼が「『不思議の国のアリス』狂い」として有名だったためだ。ハクスリーは『ジェーン・エア』(1943年)や『高慢と偏見』(1940年)など、自分が手掛けたどの映画の脚本よりもこの仕事を喜んだ。原作に基盤となるような明確な構成がないことに、かえってやりがいを感じたという。だがハクスリーはあろうことかノンフィクションに走り、作者と、モデルとなったとされるアリス・リデルという少女との実際の関係に焦点を当てた。そのコンセプトはウォルトの不評を買い、ハクスリーの脚本は早々と没になった。(258)