『ジンセイハオンガクデアル』

曇り。

終日自宅。洗濯をし、ウタマロで床を拭き、先日の検査で太り気味と言われた黒猫のクロちゃんとネズミ玩具で遊び、スーパーへ買い出し。新物の秋刀魚は悲しいほど痩せていた。人事活性化と連携強化のために長男を首相秘書官に一本釣りって、親子の連携を強化するということだろうか。暗愚にもほどがある。 

相変わらずロックな文章で一気に読ませる本書は2章構成で、1章は『子どもたちの階級闘争』の前日譚、2章がタイトルに関係する映画評、音楽評、書評になっている。

「男って生き物はさー、死ぬってことをやたら大変なことだと考えているのよね。だから死ぬ前にこれだけは成し遂げたい、とか、死後も何かを残したい、とか、いろいろ力んで考え込んじゃうの。死後に何かを残す、なんて、ねえ。アタシなんか絶対考えられない。生きてるってだけでこんなに恥ずかしいことなのに、死んでまで何を残そうっていうのかしら。自分がいなくなった後まで自分に関係する何かがこの世に残ると思ったらゾッとする。人間なんて、恥を晒して生き永らえて、死ぬ時が来たらきれいさっぱりいなくなりゃいいのよ。それだけのことなのよ」(40-41)

けだし名言だと思う。